王族ワガママ皇子(8才)は生きる。
皇子のお勉強は。
つまらない。
「皇子っ、遅くなって・・・はぁはぁ・・・す、すみません」
皇子の部屋の扉を開けると、むすっとした皇子がソファに座っていた。
「おそい、遅すぎる・・・」
「す、すみません。ちょっと朝から一波乱ありまして」
私がてへへと誤魔化し笑うと、皇子は主に勉強道具をテーブルに広げていた。
「あ、エイデンさんとよく眠れました?皇子」
「眠れた。ソフィーが起きるの遅すぎて、エイデンもう行ったぞ」
「ん?あ、忘れてた・・・お見送り出来ませんでしたね」
昨日はルナの入れてくれたお茶のお陰が、すごくよく眠れたから、寝過ぎちゃったな。
「おれはしたけどなっ!」
「へぇー、私も挨拶したかったんですけど・・・ね」
「ソフィーが起きるのが遅いから悪いんだろうがっ」
皇子はぷんぷん頬を赤くして、再び筆を握った。
「へへ、それもそうですね。じゃ、お勉強始めますかー皇子」