ミステイクX X X *SS*

デート

昨日の夜に若ちゃんからLINEが入り 今日は京都にデートに行く事になった。

やっぱり紗菜には内緒で…
3人でご飯も最近は上手く理由を付けて行かない様にしていた。どういう態度が正解なのか 自分が今1番信じられないから…

だけど、若ちゃんとデートしたいと思う矛盾…親友と同じ人を好きになるという事は、
頭で思うのと全然違うって 本当に思った。

若ちゃんは専門学校が京都という事もあり、スゴく地元の人気店などに詳しく、私は楽しくデートしていた。

夜ご飯を食べて、駅に向かう途中で 若ちゃんが「今日亜湖を家に帰したくないんだけど?」と私を誘う。

今日1日 ずっと手を繋いで歩いてた。私も 一緒にいたい。何も考えないで 若ちゃんといたい。
「うん。帰らない。違う帰りたくない。」素直な言葉はシンプルで難しい…

その日、私は初めて女になった…
若ちゃんはびっくりしてたけど、すごく優しく抱いてくれた。

この日の行動全てが 紗菜に対しての1番の裏切り行為で 自分自身が罪悪感でどうにかなるって事を 気付いていない 幸せだと錯覚していたデートの結末だった。


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