ミステイクX X X *SS*

年の瀬~新年

会社も仕事納めで、1年の締めくくりに 私は自分の気持ちを見つめ直した。

若ちゃんとの会う約束 予定もない。冷静に考えて 仲の良い友達みたいだったのに、体の関係で、ややこしくなったんだ。

そっか、純粋に会いたいのは栗ちゃん。
遠く離れた距離に いつも不安で 相手の事が信じられないのに加え、彼は東京、神戸でもスゴくモテる。私が自分の気持ちを信じなくちゃ どうにもならないと 気付いた。


年末に栗ちゃんから連絡があり、大阪で夜 会う事になった。

「これ、沖縄に行ってたお土産。亜湖あげる」
栗ちゃんは、最近あった事や、沖縄での面白ハプニングを私に話してくれる。

パンツ一丁で、この前の上司の沖田さんにホテルの部屋から閉め出されて スゴく焦ったとか、私はずっと笑っていて Barなのに、はしゃぎ過ぎた。

そして 別の場所に行き、人気がない壁に隠れてキス…

「亜湖、好きだ。俺と付き合う?
遠距離だけど、大丈夫?」

「…」
「う…ん。栗ちゃん」
「亜湖。俺の名前は?言える?」
「斗真。私も斗真が好き。付き合いたい。」
「はい、良くできました。亜湖も同じ気持ちで、良かった。」

斗真は 私にキスを何度もした。

今まで 出来なかった分までも…

斗真のキスは 煙草のフレーバーの
大人のキス…だった。

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