ミステイクX X X *SS*
1週間経ち 少しずつ職場にも慣れ始めた頃

「今日から、オリンピックの練習が始まるみたいだよ」山下君と紗菜が話をしていた。

「本社の新入社員は全員でダンス!」「え~。」「亜湖、声押さえて!」

「間宮、俺が個人レッスンしようか?」「山下が言うとエロにしか聞こえない」「近藤、俺どんなやつなんだよ?」

私は笑ってたけど、本気で個人レッスンして欲しいレベルだと思う。みんなは大丈夫なんだろうか?

定時になり、会議室に本社の同期が全員集合した。30人はいるだろうか?顔さえも見た事がない人もいる。

まず ダンスの曲を選曲。山下君がセンスの良い 軽快なポップの曲を何曲か かけてくれた。しかも、軽く踊りながら…

山下君は身長も高く、話もスマートで顔も爽やかなイケメン。同期でも1番人気だ。

格好いいなぁ、山下君。…と思ってる同期は何人いるのか?

結局その日には決まらず その流れで飲み会が開かれた。

私の隣に紗菜、その横に山下君。私の前には、一度も見た事がない男の人と女の人。二人は別会社のうちの本社勤務の人達で 別会社も後2社あって 知らない人がいるのも わかる気がした。

その日 目の前に座る男の人が 目から離せない存在の人になった




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