直感的結婚~恋はこれから~
探検できないとなると、今から何をしたらいいのか……ああ、そうか。

きっと疲れているから今夜はもう寝ようということだ。


「すぐに休みましょうか? 泰士さん、先にお風呂どうぞ。お風呂も広そうですよね。どんな感じだろう?」

「見に行く?」

「はい。えっ? わわっ、ちょっ、ちょっと!」


背中に感じる温もりが消えて、ホッとしたのはつかの間で私は今彼に横抱きされて、そのままバスルームへと運ばれている。

自分で歩けるというのになんでこんな状態に?

抱えられているものの宙に浮いているから安定を求めて、つい泰士さんの首に腕を回してしまった。

それで、より密着するというか顔が近すぎる!

近付く私を見下ろす彼は楽しそうに笑い、軽くキスをする。


「顔がおもしろくなってるんだけど」

「おもしろいって、そんなー」


きっと私の顔は青くなったり、赤くなったりと変化している。今は真っ赤な状態。

この部屋に入ってから心は落ち着かなく、ずっと心臓が早く動いている。
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