直感的結婚~恋はこれから~
のぼせる前にと言われたが、もうのぼせている。弱々しいない返事で異変を感じた泰士さんに私は体を持ち上げられた。


「歩ける? 気を付けて」


支えられながら出て、バスマットに立つ。体が火照っている私は辛うじて立ってはいるものの動く力がなかった。

でも、泰士さんの動きを目で追うことは出来た。意識はハッキリしている。

真っ裸でただ立っているなんて、何してるの?

早く体を隠して!

濡れたままでいたら、体が冷えるよ!

自分を叱責するが、体が思うように動いてくれない。

素早くバスロープを羽織った彼はバスタオルを持って、私の体を拭く。体を拭かれるのが恥ずかしいと思うのにまだ動けなくて、されるがままだ。

拭き終わると別のバスタオルで体を巻かれて、ここに運ばれてきた時と同じように横抱きされて、今度はベッドまで運ばれた。

私をそこに下ろして、頬にキスを落とすと彼はどこかに歩いていく。その動きをぼんやりと眺めてから寝転がる。

ひんやりするシーツが気持ち良いな。
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