直感的結婚~恋はこれから~
番外編*家族
ある日の午後。
大きくなった丸いお腹をさすりながら、ソファに腰を下ろした。外は風が冷たくなってきたけど、窓の大きいこの部屋は暖かくてついうとうとしてしまいそうになる。
そろそろ帰ってくるかなと思ったとき、玄関のドアが開く音が聞こえた。
それと同時に元気な声も聞こえてきた。
「ママー、ただいまー」
「斗和(とわ)、おかえり」
「斗和、待て。ちゃんと手洗いとうがいをしてからママのところに行くんだよ」
「分かってるってば!」
私たちは結婚して五年が経ち、少々反抗期の斗和は四才になる。
今日は代休の泰士さんが幼稚園バスで帰ってくる斗和のお迎えにと近所まで行ってくれた。
洗面所から幼稚園で流行っているという歌が聞こえてくる。斗和はなにかをしながら歌うことが多い。
「ママ、見て。ちゃんと洗ったからバイキンいないよ」
「ほんとだ。ピッカピカだね。斗和、偉い」
褒めると斗和は嬉しそうに笑って、自慢気に胸を張る。
「美琴、俺も洗ったよ。ほら、ピッカピカ」
「パパも偉いね!」
大きくなった丸いお腹をさすりながら、ソファに腰を下ろした。外は風が冷たくなってきたけど、窓の大きいこの部屋は暖かくてついうとうとしてしまいそうになる。
そろそろ帰ってくるかなと思ったとき、玄関のドアが開く音が聞こえた。
それと同時に元気な声も聞こえてきた。
「ママー、ただいまー」
「斗和(とわ)、おかえり」
「斗和、待て。ちゃんと手洗いとうがいをしてからママのところに行くんだよ」
「分かってるってば!」
私たちは結婚して五年が経ち、少々反抗期の斗和は四才になる。
今日は代休の泰士さんが幼稚園バスで帰ってくる斗和のお迎えにと近所まで行ってくれた。
洗面所から幼稚園で流行っているという歌が聞こえてくる。斗和はなにかをしながら歌うことが多い。
「ママ、見て。ちゃんと洗ったからバイキンいないよ」
「ほんとだ。ピッカピカだね。斗和、偉い」
褒めると斗和は嬉しそうに笑って、自慢気に胸を張る。
「美琴、俺も洗ったよ。ほら、ピッカピカ」
「パパも偉いね!」