直感的結婚~恋はこれから~
そこへ助けるように声を出してくれたのが社長だった。
「泰士、状況が気になるのは分かるけど、せめて美琴ちゃんの挨拶くらいちゃんと聞こうよ」
「ああ、そうだな。じゃあ美琴、挨拶して」
「えっ? はい! 今日からこちらで働かせていただく山川……あ、柏原美琴と申します。分からないことばかりですので、いろいろ教えてください。ご迷惑をおかけしないよう頑張りますので、よろしくお願い致します!」
泰士さんに急かすように言われて、私は早口で挨拶をした。きっとこんな挨拶に時間が割いている場合ではないのだろう。
それでもみんなが一人一人名乗ってくれて「よろしくお願いします」と言ってくれた。優しそうな人ばかりだけど、実際はどうだろう。
「うちの会社の仕事内容と山川さんにやってもらう業務を説明するから奥の部屋に行って待っていてください。あとで社長と私が行くので」
三奈子さんに言われて、奥の応接室とも会議室ともいわれる部屋に行く。
「泰士、状況が気になるのは分かるけど、せめて美琴ちゃんの挨拶くらいちゃんと聞こうよ」
「ああ、そうだな。じゃあ美琴、挨拶して」
「えっ? はい! 今日からこちらで働かせていただく山川……あ、柏原美琴と申します。分からないことばかりですので、いろいろ教えてください。ご迷惑をおかけしないよう頑張りますので、よろしくお願い致します!」
泰士さんに急かすように言われて、私は早口で挨拶をした。きっとこんな挨拶に時間が割いている場合ではないのだろう。
それでもみんなが一人一人名乗ってくれて「よろしくお願いします」と言ってくれた。優しそうな人ばかりだけど、実際はどうだろう。
「うちの会社の仕事内容と山川さんにやってもらう業務を説明するから奥の部屋に行って待っていてください。あとで社長と私が行くので」
三奈子さんに言われて、奥の応接室とも会議室ともいわれる部屋に行く。