直感的結婚~恋はこれから~
社長も三奈子さんも忙しそうなのに申し訳なくなる。だけど、教えてもらわないと何も分からない。昨日までに泰士さんに聞けば良かったのだろうけど、すっかり忘れていた。
二人ともやっぱり忙しいようで私は30分ほど放置された状態でいた。
何もない部屋では何も出来なく、今かまだかとドアが開かれるのをそわそわと待っていた。
ようやく開いたドアから顔を出したのは待ちわびていた二人ではなく泰士さんだった。
「言っておくのを忘れたんだけど、会社では美琴は旧姓の山川で通して。それと、俺のことは専務と呼ぶように」
「分かりました」
三奈子さんに旧姓で呼ばれたときにおや?と思ったけど、同じ名字が二人いたらややこしくなるのだろう。まだ柏原に慣れていないから山川の方で良かった。
それと『泰士さん』ではなく『専務』と呼ぶようにしようと自分でも思っていたけど、改めて間違えることのないよう注意しよう。
「ごめんなさいね、遅くなってしまって」
「美琴ちゃん、待たせて悪いね)
「いえ、とんでもないです」
二人ともやっぱり忙しいようで私は30分ほど放置された状態でいた。
何もない部屋では何も出来なく、今かまだかとドアが開かれるのをそわそわと待っていた。
ようやく開いたドアから顔を出したのは待ちわびていた二人ではなく泰士さんだった。
「言っておくのを忘れたんだけど、会社では美琴は旧姓の山川で通して。それと、俺のことは専務と呼ぶように」
「分かりました」
三奈子さんに旧姓で呼ばれたときにおや?と思ったけど、同じ名字が二人いたらややこしくなるのだろう。まだ柏原に慣れていないから山川の方で良かった。
それと『泰士さん』ではなく『専務』と呼ぶようにしようと自分でも思っていたけど、改めて間違えることのないよう注意しよう。
「ごめんなさいね、遅くなってしまって」
「美琴ちゃん、待たせて悪いね)
「いえ、とんでもないです」