直感的結婚~恋はこれから~
「美琴。平井のことを気にしてるのか?」

「はい。一人暮らしだと聞いているので心配ですね」

「そんなことを話すくらい仲良くなっていたんだな」

「平井さんがいろいろ教えてくれるので助かっています」


その時、泰士さんは私の肩を抱いて引き寄せた。

突然近付く顔に心臓が跳ねる。どうしていきなり?


「えっ? あの……」

「平井も子供じゃないんだから大丈夫だろう。美琴がそんなに悩むことじゃないよ」

「でも、もし熱が高くてご飯をちゃんと食べれなかったら……本当に大丈夫ですかね? 倒れていないかな。泰士さん、電話番号知っています? なにか欲しいものがあるか聞いて届けてあげたいと……」

「知ってるが、美琴がやることではないよ。森にやらせればいい」


泰士さんの言う通りだ。私が行くよりも森さんに行ってもらった方がいい。私よりも付き合いがずっと長いだろうし。

でも、森さんも忙しいだろうから負担にならないかな。


「森さんにお願いしてもいいですけど、森さんの体は大丈夫でしょうか? 森さんもハードですよね。せめて様子くらい私が聞きましょうか?」

「いや、俺が今聞いてくるよ。ちょっと待ってて」
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