直感的結婚~恋はこれから~
泰士さんはスマホを胸ポケットから取り出し、中庭へと歩いていった。
その後すぐに森さんが戻ってきて、何かを探すように周囲を見渡す。
「あれ? 山川さんだけ? 専務は?」
「今平井さんへ電話をかけに庭へ出ましたけど」
「専務が平井に? もしかして、山川さんが電話するとか言った?」
私が「はい」と返事をすると森さんは険しい表情を見せる。なにかいけないことでもあったのだろうか?
やっぱり私がするべきだった?
専務にさせている私に常識がないと呆れている?
「さっき山川さんが平井のことを話した時、専務の顔が少し怖くなっていたよ。気付いた?」
怖くなっていた?
その時の泰士さんの顔が思い出せない。
私が首を横に振ると森さんは苦笑して言葉を続ける。
「新婚さんなんだから、他の男を心配したら心の広い専務でも妬いちゃうよ。平井のことは俺に任せて。ちゃんと様子を聞いて病院にも行かせるから。あ、専務が戻ってきた。聞いてくるね」
中庭からこっちに向かってくる泰士さんへ森さんが近付いていった。
その後すぐに森さんが戻ってきて、何かを探すように周囲を見渡す。
「あれ? 山川さんだけ? 専務は?」
「今平井さんへ電話をかけに庭へ出ましたけど」
「専務が平井に? もしかして、山川さんが電話するとか言った?」
私が「はい」と返事をすると森さんは険しい表情を見せる。なにかいけないことでもあったのだろうか?
やっぱり私がするべきだった?
専務にさせている私に常識がないと呆れている?
「さっき山川さんが平井のことを話した時、専務の顔が少し怖くなっていたよ。気付いた?」
怖くなっていた?
その時の泰士さんの顔が思い出せない。
私が首を横に振ると森さんは苦笑して言葉を続ける。
「新婚さんなんだから、他の男を心配したら心の広い専務でも妬いちゃうよ。平井のことは俺に任せて。ちゃんと様子を聞いて病院にも行かせるから。あ、専務が戻ってきた。聞いてくるね」
中庭からこっちに向かってくる泰士さんへ森さんが近付いていった。