直感的結婚~恋はこれから~
森さんが平井さんのことを見てくれるなら安心だけど、泰士さんが妬くとか言っていた……。

まさか、あの泰士さんが?

そんなはずはないと思う。泰士さんも平井さんを心配して様子を電話をかけにいったわけだし。

同じように心配しているようだったから、妬いているようには見えなかった。

森さんとは一言二言話しただけだったようで、すぐに泰士さんは私の元に戻ってきた。森さんはレストランスタッフに話し掛けられている。


「少し遅れているけど、そろそろ始まるらしいよ。あっちの方へ行こう」

「はい。あの。平井さんはどうでした?」

「ああ、思ったよりもちゃんと話せていたし、あとで森が様子を見に行くと言うから、もう美琴は何も気にしなくていいよ」

「そうですか、話せていたなら良かったです」


本当に泰士さんが妬いているならもうこれ以上平井さんの話はしないほうがいいだろう。

この人が妬くなんて何度思っても信じられないけれど。


ガーデンウェディングは私たちの結婚式を思い出させた。ただ違うのはこちらの方が招待客が多く、盛り上がっていたこと。
< 69 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop