なっちゃん、こっちへおいで。



数日後、なっちゃんから電話がかかってきた。他のクラスのなっちゃんは、僕がまだ授業中だというのに平気で電話をしてきて


そのせいで僕はお腹を壊したふりをしてあわててトイレに駆け込まなくてはならなかった。


トイレの個室で通話ボタンを押すと、電話の向こうではなっちゃんが泣きじゃくっていた。



「絵が…ないの。」



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