キミを奪いたい
8.緋月の決断、姫の恋人
***
雷神が乗り込んで来てから早くも三日が経った。
今日は緊急集会の日。
もちろん、話し合いの内容は雷神のこと。
そのせいか、倉庫内はピリピリと不穏な空気が漂っていて、明らかに雷神を受け入れる雰囲気ではない。
私としても緋月と雷神には手を組んでほしくないと思っている。
Zeusのことが第一にあるけれど、それよりも、先日初めて雷神の総長と会って思った。
この人は緋月には“合わない”と。
下手に出ろとは言わない。
けれど、手を組もうと申し出る相手にあの態度はありえない。
ああいう人間は仲間になったとしても自分中心に動き回り、仲間を振り回すだけ振り回して分裂させてしまう。
それに、手を組んだとしても、Zeusの件が終わればまた敵に回るかもしれない。
あの態度だったらその可能性は十分にありえる。
だから、緋月とは手を組んでほしくない。
でも、そう思っていても、私には発言権がないから、侑真たちが話し合って出した結論に黙って従うしかないんだけれど。
雷神が乗り込んで来てから早くも三日が経った。
今日は緊急集会の日。
もちろん、話し合いの内容は雷神のこと。
そのせいか、倉庫内はピリピリと不穏な空気が漂っていて、明らかに雷神を受け入れる雰囲気ではない。
私としても緋月と雷神には手を組んでほしくないと思っている。
Zeusのことが第一にあるけれど、それよりも、先日初めて雷神の総長と会って思った。
この人は緋月には“合わない”と。
下手に出ろとは言わない。
けれど、手を組もうと申し出る相手にあの態度はありえない。
ああいう人間は仲間になったとしても自分中心に動き回り、仲間を振り回すだけ振り回して分裂させてしまう。
それに、手を組んだとしても、Zeusの件が終わればまた敵に回るかもしれない。
あの態度だったらその可能性は十分にありえる。
だから、緋月とは手を組んでほしくない。
でも、そう思っていても、私には発言権がないから、侑真たちが話し合って出した結論に黙って従うしかないんだけれど。