キミを奪いたい



幹部たちは私のことを妹みたいに思ってくれている。


総長の彼女じゃなくても私を護りたい、一緒にいたいって、そう言ってくれている。


私も同じ気持ちだった。
みんなと一緒にいたい、離れたくないって、そう思っている。


だから、リョウと出逢ってつき合うことになってもみんなに言えずにいた。


だって、リョウとつき合ってることを告げたらみんなと離れなきゃいけないから。


緋月から抜けたらそんなに逢えなくなるし、関わったら危険だからって言われるだろうから。




「あやの!ご飯食べに行こうぜ!」

「あ、うん!」



今はまだ、みんなと離れたくない……。


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