キミを奪いたい
11.黒の世界、蓮見の婚約者
***
気になっているとき時には何の連絡もないのに、どうして距離を置きたいと思っている時ほど連絡が来るのだろう。
「はぁ……」
手元で鳴り続けているスマホを見ながら、もう何度目か分からない溜め息を吐き出す私。
ナギサくんがマンションに来て今日で二日。
そして、リョウから電話が来るようになって一日が経った。
つまり、一昨日の晩にナギサくんがマンションに現れ、昨日リョウから連絡が来たという訳だ。
ナギサくんが現れてなかったら間違いなくリョウからの電話に出ていたけど、
ナギサくんに言われたことがどうしても受け入れられたかった私は、リョウから何度電話が来ても出ることが出来なかった。
何度もかけてくると言うことは、余程の急用なのかもしれない。
けど、それでも私は電話に出る勇気がなく、無視し続けた。
それが、後で後悔することになるなんて、
この時の私は思ってもいなかった。
気になっているとき時には何の連絡もないのに、どうして距離を置きたいと思っている時ほど連絡が来るのだろう。
「はぁ……」
手元で鳴り続けているスマホを見ながら、もう何度目か分からない溜め息を吐き出す私。
ナギサくんがマンションに来て今日で二日。
そして、リョウから電話が来るようになって一日が経った。
つまり、一昨日の晩にナギサくんがマンションに現れ、昨日リョウから連絡が来たという訳だ。
ナギサくんが現れてなかったら間違いなくリョウからの電話に出ていたけど、
ナギサくんに言われたことがどうしても受け入れられたかった私は、リョウから何度電話が来ても出ることが出来なかった。
何度もかけてくると言うことは、余程の急用なのかもしれない。
けど、それでも私は電話に出る勇気がなく、無視し続けた。
それが、後で後悔することになるなんて、
この時の私は思ってもいなかった。