キミを奪いたい



「……ごめんなさい。ごめんなさい、リョウ。自分勝手でごめんなさいっ」




緋月と関わってることを知ったのにここまで来てくれた。


敵対してるチームの姫だって分かっても、それでも“俺んとこに来い”って言ってくれた。


嬉しかった。

本当に嬉しかった。


本当に本当に嬉しかった。



……けど、


けど、私は────



「ごめんなさいっ」



そこまでされてもリョウの胸に飛び込むことは出来ない。


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