キミを奪いたい
私がいるときの二人は大抵こんな感じだ。
緋月元幹部の人たちは『あの二人ラブラブだよな』とか言ってるけど、私はラブラブな二人を見たことがない。
それを元幹部たちに言ったら、『まぁ、二人ともあやのちゃん大好きだからねぇ』と苦笑気味に言われた。
それって、私が邪魔者ってことだよね?
そう思って今日みたいなお誘いを断ったらすぐに二人に感づかれてしまい、すぐさま問い詰められてしまった。
あの二人に問い詰められたら白状するしか道はなく、即行白旗を掲げた私。
お誘いを断った理由を白状すると、『余計な気は使わなくていいから!』と怒られてしまった。
それから、用事はなければお誘いに乗るんだけどやっぱり気を使ってしまって。
「はい、陽沙これも食べて」
「……ちょっと、こんなに食べれないんだけど!」
まぁ、なんだかんだでお兄ちゃんが溺愛してるからすぐに仲直りするんだけどね。