嘘は輝(ひかり)への道しるべ
愛輝は、のどかに手を振り病室を後にした。
「愛輝さん!」
後ろから、のどかの父が追い掛けてくる足音に愛輝は立ち止まった。
「今日は本当にありがとうございました。のどかの奴、やはり手術が不安な様で、愛輝さんが来るまで落ち込んでいたんです。真二も忙しくて、なかなか来られないし…… 愛輝さん来て下さって、やっと落ち着いたようです」
「そんな…… 私は何も……」
愛輝は戸惑い言葉が続かない。
「それから…… 真二の事よろしくお願いします」
「えっ。私なんか……」
「いいえ、あなたが居て下さるだけでいいんです。あいつ、のどかの足の事を幼い頃から自分のせいだと思っているんです。勿論真二のせいじゃ無いのですが… たまたま、のどかが階段から落ちた時真二が側に居て、自分が助けられなかったと幼い頃から、ずっと悔んでいるんです。
でも、のどかが歩けるようになれば真二も前に進めます。あいつの事、信じてやって下さい。真二は愛輝さんの事、大切に思っているはずですから……」
「はい……」
愛輝は言葉に詰まり、堪えていた涙が溢れ落ちた。。
「苦労かけてすまないね……」
のどかの父は、優しく愛輝の肩を叩き病室へと戻って行った。
「愛輝さん!」
後ろから、のどかの父が追い掛けてくる足音に愛輝は立ち止まった。
「今日は本当にありがとうございました。のどかの奴、やはり手術が不安な様で、愛輝さんが来るまで落ち込んでいたんです。真二も忙しくて、なかなか来られないし…… 愛輝さん来て下さって、やっと落ち着いたようです」
「そんな…… 私は何も……」
愛輝は戸惑い言葉が続かない。
「それから…… 真二の事よろしくお願いします」
「えっ。私なんか……」
「いいえ、あなたが居て下さるだけでいいんです。あいつ、のどかの足の事を幼い頃から自分のせいだと思っているんです。勿論真二のせいじゃ無いのですが… たまたま、のどかが階段から落ちた時真二が側に居て、自分が助けられなかったと幼い頃から、ずっと悔んでいるんです。
でも、のどかが歩けるようになれば真二も前に進めます。あいつの事、信じてやって下さい。真二は愛輝さんの事、大切に思っているはずですから……」
「はい……」
愛輝は言葉に詰まり、堪えていた涙が溢れ落ちた。。
「苦労かけてすまないね……」
のどかの父は、優しく愛輝の肩を叩き病室へと戻って行った。