名は体をあらわす?


ってことで。

“直くんは?”

とりあえず質問返ししてみた。
ヒヒ。

あ、
すぐに“既読”マークがついたんですけど。

うう。
でも、返事がこない。

ヤッバ。

恋人アリか、
はたまた既婚者かーーー!?


あ、返信きた!

“ううん、いないよー(‘∀`)b
 だから倫子ちゃんが
 結婚してなかったり彼氏いないなら
 嬉しいなーと思って(照)”

マジか!
マジキタコレ!

私の時代、ついにキターーーーー!
よっしゃ!


“そうなんだね!
 う~ん。実は最近うまくいってなくって”

へへ。
ウソついちゃった~。

いーけないんだ、いけないんだ。
倫子ちゃんはいけないんだー。

えへへ。

だって~。
あの直くんだもん。


それにほら、彼氏はいないじゃん。
うん、彼氏はね、彼氏はね。

だから、ウソじゃあないよね。
厳密にいえばね!

へへ。


“マジで?
 そっかー、
 じゃあ俺でよかったら相談に乗るよ?”

キタキタキタ。

うんうん、これよこれ。

あるあるだよね。

女のコが相談してるうちに、
そのコが相談相手に乗り換えるパターン。


ん~。

まぁ乗り換え、つまり離婚はしないかなー。

フフフ。

でもなんていうの?

どっちも好きなのー、みたいなヒロインぶりたいじゃん?

だって、あの直くんだもの。

あ、やべ。

だものだって。

うん、あれだよ。
習字で詩を書いてた人の代表的なヤツの語尾だよ。


あーヤバイヤバイ。

テンションあがるわーーーー。


“ホントに?
 じゃあ、相談に乗ってもらおうかな…“

“OK!
 久々につのる話もあるし、
 せっかくなら会わない?”


よっしゃーーーーーー!

オーライオーライ!

会いますとも、会いますとも。

このチャンス逃すまじ!

ヒヒヒ。


天国のおばあちゃん。
ごめんなさい。

あなたの孫は
あなたがつけてくれた名前にこめた願いを
反故しちゃいます!


ん?

うん、おばあちゃん健在だってば。
ピンピンしてるよね。


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