実は人じゃないんです
カーテンの割れ目から太陽の光がさし込み目が覚める
(・・・朝・・・)
いつの間にか朝になっていたようだ
昨夜は
ひたすら吐いた後
意識をぎりぎり保ち自室に戻り
布団に入った
実は全部夢で
本当は姉ちゃんは事故になんてあっていないって
(ならないか・・・)
私服に着替えて
誰もいないリビングに入る
ごはんなんて食べる気になれない
(病院に行こう)
俺はフラフラの足で家を出た
まだ三月だということで肌寒い
でも寒さを感じれるのが
生きている実感がして嫌だった
姉ちゃんはまだベットで眠っているというのに
自分だけが息をしているみたいで悲しかった