実は人じゃないんです
そのたびにヒナタは居て、俺と笑い合った


その時だけ、すべてを忘れられた。



「お姉さんはどう・・・?」


ヒナタからこの言葉が出るまでは。


「・・・・・・・・行ってない」


「でしょうね」


でしょうね・・・って。俺はこの時は笑えなかった






「信じてみなよ」

俺は何も答えれなかった

「来週まで、私はここには来ない。だから、代わりに行って。」



「行ったところで姉ちゃんの容体が変わるわけじゃない」




「きっと大丈夫だよ」




ヒナタの笑顔に俺は首を縦に振るしかなかった
< 37 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop