実は人じゃないんです

































それから3ヶ月後
姉ちゃんは急に倒れた

俺は救急車を呼び、一緒に病院までついて行った

わかっていたことだった
最近の姉ちゃんはなんだか体調が悪そうだったから

それに、余命宣告をされたから
覚悟は決めていた







救急車にて、姉ちゃんは1度、目を覚ました

そして掠れた声で


「机の、引き出し」



確かに俺にそう言った


「…姉ちゃん?」






ピーーーーーーーーーーーーーーーーー






今まで動いていた機会が高く叫ぶように響いた

病院に着く直前だった

姉ちゃんはもうそれから目をあけることはなかった
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