実は人じゃないんです
「…!?!?!?!?」

顔を真っ赤にしたヒナタが俺を殴る
「な、な、な、なにしてんの!?」

「い、痛いって」

「眠る女の子の唇を許可なく奪うなんてサイテーだよ!!!」

「待てって」制止を求めてヒナタの腕を掴んだ

掴めるはずだった
ヒナタの俺を殴る手もすり抜ける

「また、触れなくなった…?」
驚くヒナタ

「まだ、触れなくなる時間帯じゃないのに」

やっぱり。
「触れなくなるのは規則的だったんだな。」
「気づいてたの?…とにかく、なんかいつもと違う」

少しずつヒナタの体が目に見えて透ける
指先から少しずつ。

「まさか、戻れる…?」

「まじか…
アニメとかである愛のキスを実践しただけなんだが」

「あ、愛!?」

顔が赤くなって
そしてヒナタは笑った

「ばか…」

そして消えた
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