明日が来るまでそばにいて
明日が来るまでそばにいて
私は多分そろそろ死ぬ。

自分のことだからわかる。




死にたくない。死にたくない。



そんなこと思っても意味ないのに。
喋ることもできなくなってきた。
だから私は手紙を書いた。大切な人に。



目が覚めると家族、礼央、大我、そして直哉がいた。
必死に私の名前を呼んでいる。
私多分今死ぬんだ。

「美羅!しっかりしろ!」

「みらっ!」

「美羅!」

みんなして私の名前を呼ぶ。

私はここだよ?大丈夫だよ?

直哉が泣きながら、

「美羅っ!しっかりしろよ!俺、お前ともっとしたいことあるんだよ!叶えられるのお前しかいないだろ!俺、美羅がいない人生なんて無理だ!お願いだから、、、」


泣いてる。

なんで泣いてるの?

誰が泣かしたの?




わたしだ。
最後まで私が迷惑をかけてる。


私って本当にクズだな。


精一杯に言う。


「な、、お、ゃ、、、なかな、、い、、で、、、?、、さ、、いご、、、の、おね、、、が、、ぃ、、きい、、て、、?」



直哉が私の顔を見ながら目を逸らさずに、


「お願い?なんだ?なんでも言えよお前の願いは全部俺が叶える。」


もう一踏ん張り。頑張れ私。


「な、、お、、、、や、、あ、した、、が、くるま、、、で、、そ、、、ばに、、い、、て、?」



「、、、え、、、」



ピーーーーーーーーー。




さよなら。

私の大好きな人。
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