明日が来るまでそばにいて
勘違い
ロビーのソファーには礼央がいた。
「ごめん、お待たせ。」
わたしが言うと、
「全然待ってないよ!」
礼央が言う。いつもそうだったな、待ってたのに待ってたなんて絶対言わない。
そういうとこが好きだったんだ。
「久しぶり。礼央。」
「久しぶり、美羅。」
ぎこちない挨拶をした。私は何を話していいのかわからない。
沈黙になる。
「、、、、。」
「、、、、。」
沈黙を終わらせたのは礼央だった。
「元気だった?」
「うん。そこそこね。」
「俺、美羅に会いたかった。」
礼央からの予想もしてなかった言葉。
その言葉を聞いてわたしの中でなにかがプツンと切れた。
「え?会いたかったってなに?よくそんなこと言えるね。私の前から消えたくせに。半年の記念日のときいつものとこ来てくれなかったよね?電話にも出てくれなかった。次の日から学校に来なくて礼央の家に行ったら引越しててそれでも待ってたのに、、、連絡の1つもくれないで、、。」
目から涙が溢れ落ちた。
私はずっと礼央を待っていた。
迎えに来て欲しかった。
きてくれなかった。
礼央に捨てられた自分が情けなかった。
もう誰も好きにならないと誓った。
礼央がとても驚いた表情を見せた。
そして静かに私の背中をさすりながら話した。
「ごめんな、、。おれ、半年の記念日の日に親父が倒れたんだ。だから急いで病院に行った。電話は家に忘れたんだ。ひどい状態ですぐにでも大きい病院に入院しなきゃいけないってなって引っ越すことになったんだ。それでこのことを美羅に話そうと思った。公園に向かう途中にあいつに会ったんだ。大我だよ。」
山下大我。私の幼馴染。大我は私をすごく大切にしてくれていた。でも礼央は大我が私のことを好きなのだと思って礼央はいつも大我をライバル視していた。
「美羅のとこに行く途中に大我に会ったんだ。そこで言われた。
「美羅がずっとお前を待ってたぞ」
って。急ごうとしたら大我に聞かれた。
「お前、いま美羅のとこ行って美羅のことちゃんと幸せにできるのかよ」
ってね。大我が親父が倒れたこと知ってるわけないのにまるで全部知ってるかのような言い方だった。
よく考えてみればそうだった。
引っ越すって言って離れ離れになって美羅のこと不安にさせる。
美羅のことちゃんと幸せにできる自信なんてなかった。
美羅はさ、
美人だし、優しいし、笑顔が最高だし、誰にでも気を配れるし、、いいとこなんて山ほどある。
俺なんかより美羅に似合うやつはいる。
そう思っちゃってさ(笑)
ほんとうにごめんな、、、。」
私、誤解してた。
礼央に捨てられたのかとずっと思ってた。
礼央を大好きだった自分が大嫌いだった。
礼央はいつだって私を1番に考えてくれていた。それになんで気づかなかったんだろう。
「美羅のこと本当に大好きだった。引っ越した後も忘れられなかった。
どこかで会えるのを待っていた。
美羅は俺と付き合ってくれてたけど俺、いいとこなんか1つもないし、なんで付き合ってくれてたんだろうって何度も思った。
だからさ、会いに行ってもし美羅に新しい男ができてたら俺、立ち直れないからさ(笑)
口では美羅に似合うやつはいるとか言うけどさ本当は俺が幸せにしてあげたかったよ。
もう、遅いけどな(笑)」
コレが私が誤解してて知らなかった真実なんだ。
涙が止まらない。
私いつからこんなに涙もろくなったんだろう。
「おいおい(笑)泣くなよ(笑)」
礼央が私を慰める。
私は泣きながら自分が思ってたことすべて話した。
「わたしね、ずっと誤解してた。礼央に捨てられたのかと思ってた。
礼央から告白されたときすごく嬉しかったんだよ。初めてこの人と一生一緒にいたいって思った。初めて人を大好きになれた。礼央はわたしの人生にとってかけがえのない存在になっていったの。
だから、半年の記念日のときに礼央が1番大切って伝えようと思ってたの。
でもね、礼央がこなくて私は礼央にとって大切じゃなかったなかなって思っちゃってさ。
でも礼央は礼央で私のことをたくさん考えてくれてたのに気付かなくてごめんね。
私のことをこんなにも大切に思ってくれてありがとう。
私ね、礼央が言うほどいい女じゃないよ。
礼央がすごくいい男なんだよ。
誤解しててごめんね。
好きになってくれてありがとう。」
礼央の目から涙が一粒溢れた。
「美羅、、、」
「なんで礼央も泣いてるの(笑)」
「美羅が泣かせたんだろ(笑)」
2人で泣きながら笑った。
ちょうど面会終わりのアナウンスがなった。
「あっもうこんな時間か!明日も来るからさ、話そうよ。」
礼央が言う。
「うん。また明日。」
「また明日。」
礼央を見送って病室に戻る。
ベットの上に巨峰ゼリーが置いてあった。
直哉、来てくれたんだ。
病室にいなかったから置いといてくれたのかな?
悪いことしちゃったな。
明日謝ろう。
今日は泣きすぎて明日目が腫れちゃうかも。
でも礼央への誤解が解けてよかった。
今日はぐっすり眠れそうだ。
「ごめん、お待たせ。」
わたしが言うと、
「全然待ってないよ!」
礼央が言う。いつもそうだったな、待ってたのに待ってたなんて絶対言わない。
そういうとこが好きだったんだ。
「久しぶり。礼央。」
「久しぶり、美羅。」
ぎこちない挨拶をした。私は何を話していいのかわからない。
沈黙になる。
「、、、、。」
「、、、、。」
沈黙を終わらせたのは礼央だった。
「元気だった?」
「うん。そこそこね。」
「俺、美羅に会いたかった。」
礼央からの予想もしてなかった言葉。
その言葉を聞いてわたしの中でなにかがプツンと切れた。
「え?会いたかったってなに?よくそんなこと言えるね。私の前から消えたくせに。半年の記念日のときいつものとこ来てくれなかったよね?電話にも出てくれなかった。次の日から学校に来なくて礼央の家に行ったら引越しててそれでも待ってたのに、、、連絡の1つもくれないで、、。」
目から涙が溢れ落ちた。
私はずっと礼央を待っていた。
迎えに来て欲しかった。
きてくれなかった。
礼央に捨てられた自分が情けなかった。
もう誰も好きにならないと誓った。
礼央がとても驚いた表情を見せた。
そして静かに私の背中をさすりながら話した。
「ごめんな、、。おれ、半年の記念日の日に親父が倒れたんだ。だから急いで病院に行った。電話は家に忘れたんだ。ひどい状態ですぐにでも大きい病院に入院しなきゃいけないってなって引っ越すことになったんだ。それでこのことを美羅に話そうと思った。公園に向かう途中にあいつに会ったんだ。大我だよ。」
山下大我。私の幼馴染。大我は私をすごく大切にしてくれていた。でも礼央は大我が私のことを好きなのだと思って礼央はいつも大我をライバル視していた。
「美羅のとこに行く途中に大我に会ったんだ。そこで言われた。
「美羅がずっとお前を待ってたぞ」
って。急ごうとしたら大我に聞かれた。
「お前、いま美羅のとこ行って美羅のことちゃんと幸せにできるのかよ」
ってね。大我が親父が倒れたこと知ってるわけないのにまるで全部知ってるかのような言い方だった。
よく考えてみればそうだった。
引っ越すって言って離れ離れになって美羅のこと不安にさせる。
美羅のことちゃんと幸せにできる自信なんてなかった。
美羅はさ、
美人だし、優しいし、笑顔が最高だし、誰にでも気を配れるし、、いいとこなんて山ほどある。
俺なんかより美羅に似合うやつはいる。
そう思っちゃってさ(笑)
ほんとうにごめんな、、、。」
私、誤解してた。
礼央に捨てられたのかとずっと思ってた。
礼央を大好きだった自分が大嫌いだった。
礼央はいつだって私を1番に考えてくれていた。それになんで気づかなかったんだろう。
「美羅のこと本当に大好きだった。引っ越した後も忘れられなかった。
どこかで会えるのを待っていた。
美羅は俺と付き合ってくれてたけど俺、いいとこなんか1つもないし、なんで付き合ってくれてたんだろうって何度も思った。
だからさ、会いに行ってもし美羅に新しい男ができてたら俺、立ち直れないからさ(笑)
口では美羅に似合うやつはいるとか言うけどさ本当は俺が幸せにしてあげたかったよ。
もう、遅いけどな(笑)」
コレが私が誤解してて知らなかった真実なんだ。
涙が止まらない。
私いつからこんなに涙もろくなったんだろう。
「おいおい(笑)泣くなよ(笑)」
礼央が私を慰める。
私は泣きながら自分が思ってたことすべて話した。
「わたしね、ずっと誤解してた。礼央に捨てられたのかと思ってた。
礼央から告白されたときすごく嬉しかったんだよ。初めてこの人と一生一緒にいたいって思った。初めて人を大好きになれた。礼央はわたしの人生にとってかけがえのない存在になっていったの。
だから、半年の記念日のときに礼央が1番大切って伝えようと思ってたの。
でもね、礼央がこなくて私は礼央にとって大切じゃなかったなかなって思っちゃってさ。
でも礼央は礼央で私のことをたくさん考えてくれてたのに気付かなくてごめんね。
私のことをこんなにも大切に思ってくれてありがとう。
私ね、礼央が言うほどいい女じゃないよ。
礼央がすごくいい男なんだよ。
誤解しててごめんね。
好きになってくれてありがとう。」
礼央の目から涙が一粒溢れた。
「美羅、、、」
「なんで礼央も泣いてるの(笑)」
「美羅が泣かせたんだろ(笑)」
2人で泣きながら笑った。
ちょうど面会終わりのアナウンスがなった。
「あっもうこんな時間か!明日も来るからさ、話そうよ。」
礼央が言う。
「うん。また明日。」
「また明日。」
礼央を見送って病室に戻る。
ベットの上に巨峰ゼリーが置いてあった。
直哉、来てくれたんだ。
病室にいなかったから置いといてくれたのかな?
悪いことしちゃったな。
明日謝ろう。
今日は泣きすぎて明日目が腫れちゃうかも。
でも礼央への誤解が解けてよかった。
今日はぐっすり眠れそうだ。