最初で最後の恋だから。ーセンセイー
春
季節が変わると大事件が私を待っていた。
始業式。
クラス分けの掲示板を見て教室に行くと知っている顔は殆どいなかった。
席に着いて担任の先生が来のを待った。
(嘘・・・)
ガラッと扉が開いて現れたのは伊藤先生だった。
「2年4組の担任になった伊藤です。」
先生が自己紹介を始めても私は夢を見ているみたいで頬をつねった。
(痛い・・・夢じゃないんだ)
「良かったね、ゆずちゃん!!」
ホームルーム後、図書館に向かって歩いていると後ろから歩いてきた紗智に捕まった。
紗智は隣のクラスだった。
「ゆずちゃんの幸せお裾分けしてほしい~。」
「ケーキでも食べに行く?」
「ゆずちゃんのオゴリねっ。」
「今日だけだよ。」
紗智と歩いて学校の近くのケーキ屋さん「クルク」に入ると店内は制服の女子高生でいっぱいだった。
窓際の席に案内されてケーキセットを頼んだ。
「ゆずちゃんがそんなに嬉しそうなの初めて見たかも。」
「だって。」
「担任だもんね~。
しかも卒業まで変わらないし。」
類型で分けられたクラスは2年間変わらない。
担任もそのままだ。
「紗智も幸せが欲しい~。」
ケーキをパクつきながら紗智は拗ねてしまった。
なだめながら、幸せを噛みしめずにはいられなかった。
始業式。
クラス分けの掲示板を見て教室に行くと知っている顔は殆どいなかった。
席に着いて担任の先生が来のを待った。
(嘘・・・)
ガラッと扉が開いて現れたのは伊藤先生だった。
「2年4組の担任になった伊藤です。」
先生が自己紹介を始めても私は夢を見ているみたいで頬をつねった。
(痛い・・・夢じゃないんだ)
「良かったね、ゆずちゃん!!」
ホームルーム後、図書館に向かって歩いていると後ろから歩いてきた紗智に捕まった。
紗智は隣のクラスだった。
「ゆずちゃんの幸せお裾分けしてほしい~。」
「ケーキでも食べに行く?」
「ゆずちゃんのオゴリねっ。」
「今日だけだよ。」
紗智と歩いて学校の近くのケーキ屋さん「クルク」に入ると店内は制服の女子高生でいっぱいだった。
窓際の席に案内されてケーキセットを頼んだ。
「ゆずちゃんがそんなに嬉しそうなの初めて見たかも。」
「だって。」
「担任だもんね~。
しかも卒業まで変わらないし。」
類型で分けられたクラスは2年間変わらない。
担任もそのままだ。
「紗智も幸せが欲しい~。」
ケーキをパクつきながら紗智は拗ねてしまった。
なだめながら、幸せを噛みしめずにはいられなかった。