最初で最後の恋だから。ーセンセイー
改修中の校舎の代わりに私達が入ったのは
グラウンドに建てられた仮設校舎だった。
えーっと不満の声が上がる中、私は冷暖房付きということを密かに喜んでいた。
担任の和田先生の自己紹介と一人ずつ簡単な自己紹介をしてプリントを受け取りホームルームは解散となり私は校内の地図を持って、教室を出た。
仮設校舎を出てクラウンドから大階段を登る。
人を避けて私は図書館へ向かった。
ガラガラ・・・。
年季の入った古いドアを開けると本の匂いとピンク色の花が目に飛び込んできた。
「うわぁ、綺麗。」
思わずうっとりしてしまう様な満開のサクラ。
咲き始めも満開も散り際さえも美しい花だと思う。
「いらっしゃい、1年生かしら?」
見惚れていた私に声を掛けてくれた人がいた。
そうですと私が頷くと初老の女性は
「私はここの司書の佐藤よ。
気に入ったならいつでも来てくれてたら嬉しいわ。」
と言い、奥の小部屋へ入っていった。
中学校の図書室とも公共の図書館とも違う高校の図書館は私のお気に入りになる・・・そんな予感がした。
グラウンドに建てられた仮設校舎だった。
えーっと不満の声が上がる中、私は冷暖房付きということを密かに喜んでいた。
担任の和田先生の自己紹介と一人ずつ簡単な自己紹介をしてプリントを受け取りホームルームは解散となり私は校内の地図を持って、教室を出た。
仮設校舎を出てクラウンドから大階段を登る。
人を避けて私は図書館へ向かった。
ガラガラ・・・。
年季の入った古いドアを開けると本の匂いとピンク色の花が目に飛び込んできた。
「うわぁ、綺麗。」
思わずうっとりしてしまう様な満開のサクラ。
咲き始めも満開も散り際さえも美しい花だと思う。
「いらっしゃい、1年生かしら?」
見惚れていた私に声を掛けてくれた人がいた。
そうですと私が頷くと初老の女性は
「私はここの司書の佐藤よ。
気に入ったならいつでも来てくれてたら嬉しいわ。」
と言い、奥の小部屋へ入っていった。
中学校の図書室とも公共の図書館とも違う高校の図書館は私のお気に入りになる・・・そんな予感がした。