最初で最後の恋だから。ーセンセイー
初夏
柔らかな春の日差しの代わりに爽やかな緑風が届く季節に移り変わり制服も移行期間に入った。
カレンダーには中間テストの文字が並び、いつもは小さなおしゃべりが絶えない授業も少し静かになった。
あれから私に少し変化があった。
先生はしばしば私に雑用を私に頼むようになり、話をするようになった。
「ゆずちゃん~、待ってよー。」
晴れた日、紗智とお弁当を食べるようになった。
相変わらず私は聞き役だけれど苦痛ではない。
「ねー、ゆずちゃん。
ゆずちゃんって進学希望?それとも就職希望?」
「まだ決めてないかな。」
「そーだよね。
まだ決めれないのに進路調査票とか早すぎだよね~。」
入学する前から就職を希望してこの学校に入る生徒もいるが私の目的は違っていたから。
「そう言えば哲君は進学希望だって言ってた~。」
「進学なんだ。
古賀君勉強出来るもんね。」
「スポーツも出来るし、オススメだよっ。」
「・・・?」
オススメと言われてどう返事をすればいいのか考えあぐねていると紗智は言葉を重ねた。
「もーっ、ゆずちゃんってばニブいなぁ。
哲君はね・・・」
言葉の途中でチャイムが鳴った。
お弁当箱をしまって私達は慌てて教室へ向かった。
カレンダーには中間テストの文字が並び、いつもは小さなおしゃべりが絶えない授業も少し静かになった。
あれから私に少し変化があった。
先生はしばしば私に雑用を私に頼むようになり、話をするようになった。
「ゆずちゃん~、待ってよー。」
晴れた日、紗智とお弁当を食べるようになった。
相変わらず私は聞き役だけれど苦痛ではない。
「ねー、ゆずちゃん。
ゆずちゃんって進学希望?それとも就職希望?」
「まだ決めてないかな。」
「そーだよね。
まだ決めれないのに進路調査票とか早すぎだよね~。」
入学する前から就職を希望してこの学校に入る生徒もいるが私の目的は違っていたから。
「そう言えば哲君は進学希望だって言ってた~。」
「進学なんだ。
古賀君勉強出来るもんね。」
「スポーツも出来るし、オススメだよっ。」
「・・・?」
オススメと言われてどう返事をすればいいのか考えあぐねていると紗智は言葉を重ねた。
「もーっ、ゆずちゃんってばニブいなぁ。
哲君はね・・・」
言葉の途中でチャイムが鳴った。
お弁当箱をしまって私達は慌てて教室へ向かった。