狼と妖精
憂鬱な朝
「雪ちゃんはなんでもできてすごいね!」

「雪ちゃん!ここ教えて〜!」

「雪ちゃん!」

「雪ちゃん!」

『ふふっそんなに一気に言われてもわからないから一人づつね?』

私は最初は妖精というものだったと思う

だって


こんなにも優しくみんなだってすごいことあると思っていたから


「雪ちゃん!」


「雪ちゃん明日遊べる〜?」


クラスメイトから他のクラスの子いろんな子から慕われていたと思う


けど…

私は何故か物足りなかった


何が物足りないか


そう問われればきっとそう…
私は心の底からこんなこと思っていないとどこかで自覚はしていたのだろう

『明日?ごめんね?胡桃沢さんと遊ぶ約束してるの』

「えー!胡桃沢さんずるいー!」

『もしよかったら胡桃沢さんに一緒に遊んでもいいか聞いてみようか?』

「いいの!?」

『うん!』


「ありがとー!」

本当に物足りない





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