先生に恋して。



「ってことでした!じゃあ、ここまで運んでくれてありがとうございました。ご迷惑お掛けしました!」


私はそう言ってベッドから抜け出して、保健室をあとにする。

一人残った先生は、何を考えるんだろう。



ごめんね先生。


困らせてごめん。


最後、ちゃんと笑顔で言えてたかな。


返事を聞くのが怖かった。


もう目に見えてたから。


先生は、生徒との恋はしない。


出来ない。



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