先生に恋して。




もう3年になる。


私、島崎 結菜(しまざき ゆいな)は高校3年生の、恋する乙女。


今は1月で、3年の私たちはもうほとんど学校に居られない。


二月になったら家庭学習期間に入るから。





「ねぇ、結菜(ゆいな)」


教室で体育着に着替えながら親友の彩月(さつき)が私に話しかける。


「ん?なに?」


そう言いながら彩月の方を見ると、彼女は急に顔を近づけてきて、


「先生、ホントにいいの?」


耳元でこう言った。



私の学校は女子高で、男子生徒がいないからみんな暖房の効く教室で着替える。

周りにもクラスメイトがいるから、聞こえないように喋る私たち。


「うん。いいの」


私の好きな人は、体育の先生。

イケメンで、スポーツが出来て、頭が良くてちょっと背は小さいけど、誰にでも優しい。


頭が良くてって言うのは先生だから頭良いんだろうって言う私の決め付け。



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