先生に恋して。



「なんでよー。私脈アリだと思うよ?」



彩月はいつも私を応援してくれている。

彼女は、サバサバした性格で物事をはっきり言うから、信頼できる。

ただ、今回の事に関しては…


「そんなことないよ。先生は誰にでも優しいもん。きっと先生のこと好きっていう子他にもいると思うし」


彩月の意見も否定せざる負えない。


だって叶うわけないって最初からわかってる。

先生と生徒の恋は物語りの中だけ。

現実じゃあありえないもん。



「でもさでもさ、この間の体育の時も先生結菜に話しかけに来てたし、教えに来たじゃない?あれは絶対気があるって。私のことなんか見向きもしないよ?」


私が本当はどうしたいのか、彩月には見抜かれてるんだと思う。

それで彩月は応援してくれてるのに、私は、


「いいの!先生困らせるだけだもん」


そう言って制服を畳んで体育館へ歩き出した。

自分で言ってて泣きたくなるなぁ。

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