先生に恋して。
第2章
「……き…ざき……」
「んー…」
誰かが私を呼んでいて、その声で全ての感覚が戻ってきた。
ここは、ベッドかぁ。
「おい、島崎」
「…は……い……」
ん?
ちょっと待てよ。
この声は…
「大丈夫か?」
「先生っ!!」
目を開いた瞬間、好きな人の顔が飛び込んできて、驚いて起き上がる私。
ゴツン。
「いっ、て…」
「いたぁ……」
そのせいで私と先生のおでこが正面衝突。
てか何?
ここどこ?
バレーは?
あれ?
「お前なぁ、もうちょっと注意力を…」
呆れた顔をする先生を他所に私は疑問を投げかける。
「先生、バレーは?みんなは?ここで何してるの?」
保健室だってことは分かった。
この匂いは他にない。
でも何でここにいるんだっけ?