私のアーモンドクッキー
新しい扉
「あーーー!
もうなんなのよ!もういい……」
「は?」
「もういい!って言ってるの
反対なんでしょ?」
「俺は……お前のこと思って言ってるんだよ。何年楽して暮らしてる?」
ここでそう怒鳴ってるのは私の、彼氏。
祐也……中森祐也
「だけど…私だって夢見る権利あるでしょう」
「俺は心配してるんだよ!
別にいいだろ、このまま家のことしてたら」
私は机にマグカップを叩き置いた
「何それ!私は家政婦じゃないから!
祐也言ったよね?お互いを大切にって」
「はぁ。とりあえず仕事行くわ。」
祐也はため息をついて出ていってしまった
私は一番大きなキャリーケースに荷物を詰めた。
要らないものを捨てて、荷物を送れる状態にして……
一旦家を出た