孤独な太陽と泣き虫な空
そうしてすぐに
嫁探し舞踏会が開催されることになった。
水、風、雲、月星、の国全てに伝令が回る。
内容は至極簡単。
年頃の娘、未婚の娘を
国から1人ずつ招集して
その者たちに王と一曲踊らせ、
最終王に決断させる
という簡単なものだった。
しかし、これはほとんどが形式的なものであり
四つの国の中でも国の規模や、裕福さを考えると
水の国だけが群を抜いていた。
水の国の姫が嫁として嫁ぐということは
世界の全てにおいて
暗黙の了解となっていた。