孤独な太陽と泣き虫な空
「貴方、こんな所でなにをしているの?」
この太陽の国では1日のほとんど
日が出ている。
せめてこの日の静まる時間に
寝ておかないといけないのだ。
「いっただろう?
なんだか最近、うまく寝つけないんだ。
そなたこそ、このようなとこでなにを?」
「故郷を思い出していたの。
雲と星を眺めて。」
そういってもう一度空を眺めると
いろんな人の顔がうつしだされるようで
けれど、それを見せないようにと
雲がふわふわと流れ、そして影を落としていく。
「はやく、故郷へ帰れるとよいな。」
「…ありがとう。」