孤独な太陽と泣き虫な空

02.舞踏会



舞踏会を明日に控えた朝。


「ソラ。おい。起きろ。」

低く、聞き慣れた声だった。





名前を呼ばれて、目覚める。

寝ぼけ眼で虚ろな視界には

ベッドに腰掛ける



「にっ!兄様!?」









雲の国 第2皇子 キリ

私の3つ上のお兄ちゃん。




「っ、おいブス。よだれ。」

そう言って眉間にしわを寄せて自分の口元をつんつんと指差す。






キリお兄ちゃんは、…口が悪い。
そして、顔が物凄く厳つい。



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