孤独な太陽と泣き虫な空
その日の夜。
なんだか久しぶりで嬉しくて
無理をいって一緒に寝てもらうことにした。
すごく鬱陶しそうな顔をしていたけど
今日だけはわがままを聞いてもらってもバチ当たらないよね?
「さ、ガキはもう寝ろ。」
そういって布団を投げつけてきた兄様だけれど
自分の顔に張り付いたそれをどけると
しっかり同じベッドに入ってきてくれていた。
「ねぇ!キリ兄様!
もう少し!もう少しだけお喋りしてください!」
そう言って兄様の体を揺さぶると
文句を言いながらも起き上がってくれた。
「そうだ!兄様!
とっておきの場所を教えてあげる!」