孤独な太陽と泣き虫な空
「いやぁ、陛下ったらいつまでたっても奥方を迎え入れる気になってくださらないので
もしかして…と思っておりましたが!
ふぅ〜。安心しましたぁ!」
…仮にも世界を手に持つ男に
ここまで言える人はそういない。
と、俺は思う。
「…あほ。まぁ確かに昨日まではなかったのだが。
気が変わった。」
「ほう?
なにかあったのです?」
かっ開いていた目を
今度は丸くガラス玉のように光らせて
より一層詰め寄って俺を見る。