孤独な太陽と泣き虫な空



俺は詰め寄るその視線を
なんだか気恥ずかしくなって目を逸らした。


「夢を、見たのだ。

俺は世界でひとりぼっちだった。」




真っ暗な世界で俺はただひとりぼっちだった。


本当にただひとりぼっちだった。





世界を統一してから感じていた、

誰も持っていない、自分だけが持つそれを。




ずっと感じていた孤独感を。




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