JOKER
フワっと風が吹いた。璃空の黒髪が風になびいた。黒髪にワックスを少しつけて髪を立ててる頭を少し触りながら璃空は言った。
「スランプかー。まあ、いいんじゃねーの?走れないのは結花のせいじゃないし。
自分で走りたいと思わなきゃタイムも延びないし。ただ、走りたい、少しでもそういう気があるならいつでも俺に言って。」
璃空はいつものように優しく微笑んでくれた。
その優しさに少し救われた。
「あ、片山ここにいたんだ。」
突然、屋上の扉が開いた。
「樹里。」
「松川。」
そう、屋上の扉の向こうには、樹里が居た。
「もうっ、2人して何サボってんのよ。先生に言い訳するの大変だったんだからねー。」
少し、呆れ顔で言った樹里。
あたしKYかな…?そんな事を思いながら樹里を見た。
「本当、結花と片山って仲いいよねー。付き合ってるとか?」
笑いながら言ってるけれど目は笑ってなかった。少し背筋が凍りついた。
「んな訳ないでしょ。あたしと璃空は幼なじみだよっ?」
あたしはすぐ否定した。
樹里は、本当に璃空が好きなんだなー。そう考えていると自然に顔が笑ってしまった。
「スランプかー。まあ、いいんじゃねーの?走れないのは結花のせいじゃないし。
自分で走りたいと思わなきゃタイムも延びないし。ただ、走りたい、少しでもそういう気があるならいつでも俺に言って。」
璃空はいつものように優しく微笑んでくれた。
その優しさに少し救われた。
「あ、片山ここにいたんだ。」
突然、屋上の扉が開いた。
「樹里。」
「松川。」
そう、屋上の扉の向こうには、樹里が居た。
「もうっ、2人して何サボってんのよ。先生に言い訳するの大変だったんだからねー。」
少し、呆れ顔で言った樹里。
あたしKYかな…?そんな事を思いながら樹里を見た。
「本当、結花と片山って仲いいよねー。付き合ってるとか?」
笑いながら言ってるけれど目は笑ってなかった。少し背筋が凍りついた。
「んな訳ないでしょ。あたしと璃空は幼なじみだよっ?」
あたしはすぐ否定した。
樹里は、本当に璃空が好きなんだなー。そう考えていると自然に顔が笑ってしまった。