記憶がなくても
「きゃーーーー!♡」


女子の甲高い声が廊下に響き渡る


「朝から人気だね佐伯王子は」



毎朝沢山の女子達が隣の奏汰くんのクラスにやってくる


そう。奏汰くんを見に




「夏美もまぁよく耐えられるね」


「うん。まぁね…」


そんなこと言ってるけど全然よくない!!



正直言えば他の女の子と仲良くしてほしくない


でも…そんなことは本人に言えるはずもなく…


「はぁ。」


「ポジティブ取り柄の夏美はどこいったーまぁそんな気を落とさない!今日デートでしょ」



「そうデート!」


そうだ今日はデート

私は奏汰くんの彼女だもん!

めげずに行こう


< 2 / 13 >

この作品をシェア

pagetop