記憶がなくても
「だってここ体育館の裏だぜ」

えっ!えーー

「本当ですか!?」


「ああ。しかも渡り廊下からは一本道だ」


嘘ー!

私にとってはジャングルかのような気持ちだったのに(泣)


「しかしおまえ…くっ…はははどうやったら迷うんだよ」


この時私は笑う彼の姿に今ままで感じたことのない気持ちを抱いた


「いつまで笑うんですか!」


「ああ。わりぃ(笑)」


この人見た目は怖いけどすごく優しい感じがする


「てかおまえマジで教室行かなくていいのか?1年だろ」


そうだった!上履き入れを探しに来たんだった…


「そうなんです。私上履き入れを探しにきて」


「なぁ…それってこれか?」

彼の手には私の上履き入れがあった。



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