鬼羅 〜最弱の暴走族〜
「きらに... 」
倉庫まで辿り着くと 俺はその光景に絶句した。
血まみれで倒れる者、人を思い切り殴る者、
いつも俺が一緒にいた皆とはまるで別人
「は...お前らこんなもんか、よ!」
ドスッ...!
きらにぃはその中心で戦っていた。
圧倒的な強さで、きらにぃの周りに居た人間の殆どが倒れ込んでいる。
どうすることも出来ず、その場に立ち尽くしていた俺にきらにぃが視線を向けて...
「おい濂!お前なんで此処に居んだ!逃げろ!」
きらにぃがこちらに駆け寄って来る。
きらにぃに言われて俺が外に逃げ出そうとした時...
『死ね天野ォォォォォォォォオ!!!!!!!』
こちらに向かって大きなバイクが向かってくる
「濂っ...!」