鬼羅 〜最弱の暴走族〜
「……」
俺の問いに答えることはせず、 黒猫(仮定)は俺のことを指差す。
平常心を装いつつも内心は心臓が破裂しそうなほど緊張していた。
一歩間違えたら________殺られる
「明日…鬼羅は終わる。」
「は …?」
ぽつり、黒猫が呟いた言葉に俺は目を見開いた。
鬼羅が終わる…?
「どういうことだよ、それ」
「言ったまま。」
「適当なこと言ってんじゃねーよ」
「…僕の言ったことは必ず当たる。」
思わず声を荒らげた俺に 黒猫は 有無を言わせないような口調でそう言った。