生きてあなたを愛したい
葉月は俺に抱きついたまま眠る。


あいつに抱かれたことなんて忘れるくらい、俺が愛してやる。



俺は葉月の背中を抱き寄せ、目を閉じた。


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「葉月…二人で暮らすか」


「え?」


「堂島が所有してるマンションがある。ここから近いから行き来できる。」


「いいの?」

「あぁ」




葉月は嬉しそうに笑った。




「今日から行こう。荷物まとめとけ」







早っと言いながらも、ご機嫌で準備をしだした葉月。


なんか、自然と笑みが零れる。







親父たちにはもう伝えてあって、お袋は大反対していた。

葉月のこと、すげぇ好きだからな…。













俺はもう一つ気がかりがあった。

柊雅…弟のことだ…。




二人で暮らすのに理由は、二人の時間を増やしたいこともあり、柊雅から引き離すこともある。



まだ会っていないはず…。
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