生きてあなたを愛したい
海 葉月side
私が黒龍の姫になってから早一週間がたった。
幹部の中では、私を反対するのは2人だけ。
藍音(アオト)と詩音(シオン)。
詩音は人、特に女が嫌い。
藍音は…んー、まぁなんか気に入らないみたい。
2日前、若葉が「黒龍全員で海に行こう!!」って言い出して、私達は今日海に行くことになった。
馬鹿じゃないの…?こんな暑い日に…
いや、海は暑いから行くものなのか…
あついものが苦手な私は最後まで乗り気じゃなかった。
下っ端達は凄く行く気満々で、
「姫も行きますよね!?」
ってキラキラした目で見られたら…断るに断れなくて…
仕方なく「水着を持っていない」という言い訳で逃げてみたものの
堂島様に「買えばいい」と、
ごもっともな返事をされちゃって…
その日のうちに優雅にデパートに引きずられて、黒のビキニを買わされました。
なぜか、幹部陣が私のビキニを選んでいた。
…気色悪い…。
女性ものの水着売り場に男女の割合が、7:1のグループがいるんだからね…。
恥ずかしかった…
しかもこいつらルックスが最高で、女子が群がってくる群がってくる。
私は女どもに睨まれてましたよ。