生きてあなたを愛したい

そして今日、


黒のバンが1台、それに幹部が乗って、その後ろを下っ端達がバイクでついてくる。


みんなで海へレッツラゴー。( ˙-˙ )






ーーーーー1時間後








ウトウトしていた私はいつの間にか優雅にもたれかかって寝ていた。


その優雅も私の方にもたれかかって寝ていた。






その光景を微笑ましそうに幹部達が見ていたことは、私も優雅も知らない。







｢着いたよーーーー。起きてーっ｣


愛二(ｱｲｼﾞ)が私と優雅を揺らす。


車から降りると、容赦なく直射日光が私達を照らす。





｢あつ…｣


｢おれ…もー……疲れた…｣



優雅は下っ端が幹部用に敷いたレジャーシートに寝転んだ。


それぞれは更衣室に入って水着に着替えると、海に飛び込んだ。

取り巻きの女達が目をハートにさせて、黄色い声を上げていた。






海の家でかき氷を食べようかな。


｢すいませーん。レモン味のかき氷下さい｣

｢はい、300円ね｣

｢はい｣





私は財布を開けた。
ーチャリン



隣から腕が伸びてきて、カウンターに300円が置かれた。
驚いて振り返ると、気だるそうに優雅が立っていた。






｢離れるなら誰かに一言でも言っていけ｣


｢うん。あ、これありがとう｣




私は財布から500円を出してから、カウンターに置かれた優雅の高そうな財布の上に置いた。



｢いいんだよ。300円くらい｣

…優雅の財布…めっちゃ分厚いね…




言わないでおこう。