生きてあなたを愛したい
「あっれ〜〜?黒龍の総長さんじゃないスカ〜〜。彼女とデートですか〜?」
「彼女、めっちゃ美人じゃね!?」
「しかもいい体してるぅ⤴︎⤴︎」
カウンターで、私がかき氷を頬張ってそれを優雅が笑いながら見てるって変な光景の時、
顔面が終わっちゃってる男3人組が絡んできた。
優雅が立ち上がって、私を背中に隠した。
「ヒュー♪かっこいいーーーーっ」
「「彼女なら、『龍姫』だよなーっ。」」
「テメェら…『heavy』(ヘビー)か…」
優雅は鋭く低い声で言った。
幸いにも周りにお客さんはいない。
店員さんも裏にいっていた。
ーガン!!
「ぅっ、!」
後ろから他の男が、バットのようなもので優雅を殴った。
卑怯な…
優雅はふらついたものの、何とか立っている。
「ゆっくりでいいからな…歩いて……薫(カオル)達んとこ…行け」
頭からポタポタと血を落としながら私に言った。
ーカチャ
金属が擦れ合う音。
それと共に、怒っているような声。
「おい」
声の方に目を向けると、さっきとは別の店員さんが『heavy』に向かって、銃をかまえていた。
「「「お、おい…なんだよ…っ!!!!」」」
銃に怖気付いたのか、10人ほどいた『heavy』は走って逃げていった。